まるで本当のクラスメイト!ー映画『心が叫びたがってるんだ。』舞台挨拶

7月17日(月・祝)、関西テレビ放送のなんでもアリーナにて、映画『心が叫びたがってるんだ。』の舞台挨拶が行われた。舞台挨拶には主演の中島健人さん(Sexy Zone)をはじめ、芳根京子さん、石井杏奈さん、寛一郎さんの4人が登壇した。本作は大ヒット劇場版オリジナルアニメの実写化であり、目の前の”大切な人”に「好き」と言えない4人の物語である。(公式サイトより)

左から、石井杏奈さん、芳根京子さん、寛一郎さん

4人が舞台に姿を見せると、会場全体から大きな歓声が聞こえてきた。観客の多くは中島さんのファンで、「健人く〜ん!!」と叫ぶ人もいれば、うちわやボードを抱えている人もいた。挨拶の後、4人が深々と頭を下げ、賑やかな雰囲気で舞台挨拶は始まった。

芳根さんは「中島くん以外、人見知りでした。でも中島くんがみんなをまとめてくれたから、撮影が始まってすぐにみんな仲良くなれました!」と話し、中島さんは「ありがとう」と一言。

撮影中のエピソードについて聞かれると、みんな携帯をあまりいじらずに、アナログな遊びばかりしていたという。(彼ら曰く)手をパンッ!とする遊びや卓球をしたと楽しそうに話す姿に、4人の仲の良さがうかがえた。

本作が4作目の主演作である中島さんに、今回演じた自分の本心を隠して生きる坂上拓実に自分と重なるところはあったかとの質問に、「寡黙なところはこの仕事をする前の中学生の自分に似ている。何かを伝えたり、本当にやりたいことを伝えることができなかった頃を思い出しながら演じた。」と話し、続けて「中坊のときの中島だって思いながら観てもらえたら。」と会場の笑いを誘っていた。

芳根さんが演じた成瀬順は幼い頃のある体験でしゃべることが出来ず、コミュニケーションはほぼ筆談のみ。お気に入りのシーンについて訊かれると、今回は舞台挨拶後の本編上映だったため、「どこまで言っていいのかな〜」と迷いながらも「ミュージカルのシーンは皆で凄く練習して挑んだシーンなので、このシーンは映画館の大きなスクリーンで観て欲しい。」と話していた。

劇中に奉納玉子という願を掛ける玉子が出てくる。TOHOシネマズ梅田では、その奉納玉子をイメージして観客の願い事=心の叫び(ここさけ)を玉子に書いてもらうという企画を行っており、事前に芳根さんと石井さんに選んでもらっていた。まず、寛一郎さんが「共演者だれかのモノマネが見たい!」と叫び、中島さんが「映画『ここさけ』をアピールする小栗旬さん」というモノマネを全力で披露し、会場を大いに湧かせていた。次に中島さんが「『ここさけ』が沢山の人に届きますように!」と叫んだ。この内容が一番多かったと司会者が言うと、4人は嬉しそうな笑みを浮かべた。

これから作品を観る皆さんへのメッセージについて訊かれると、中島さんは「『ここさけ』は最高の失恋を描いている。誰もが一度は経験したことがあるような時間が、この作品には物凄く繊細に詰め込まれている。とにかくこの映画を観て、みなさんの明日が素敵な日になりますように。」と舞台挨拶を締めくくった。4人が見えなくなるまで歓声は鳴り止まず、とても暖かい舞台挨拶となった。(れい)


『心が叫びたがってるんだ。』予告編


作品情報◼︎『心が叫びたがってるんだ。』(公式サイト http://kokosake-movie.jp/ )
高校3年の坂上拓実は、「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されてしまう。
一緒に任命されたのは、おしゃべりが出来ない少女・成瀬順。
彼女は幼い頃、自分の一言で、両親が離婚してしまい、それ以来誰にも心を開かなくなっていた。
その他、優等生の仁藤菜月、野球部の元エースの田崎大樹が選ばれた。
実は拓実と菜月は元恋人で、2人は自然消滅した後、お互いに気持ちは確認できずにいた。担任の思惑で、”ふれ交”の出し物がミュージカルに決定。
「ミュージカルは奇跡が起こる」という一言に、勇気を出した順は詞を書くことを決意し、さらに主役に立候補する。
そんな彼女の姿に感化された拓実が曲をつけることに。
順は拓実の優しさに好意を寄せるようになり、菜月は自分の想いを諦め、そして夢を追う順の姿に大樹は好意を寄せ始まる。
目の前の人に好きと言えず、すれ違う4人。
そして、舞台当日「やっぱり歌えない」と順は消えてしまい、拓実は順を探しに行く。
しかし、舞台は、主役不在のまま幕をあける・・・(公式サイトより)

映画チア部

神戸・元町映画館を拠点に関西のミニシアターの魅力を伝えるべく結成された、学生による学生のための映画宣伝隊。