恋愛は共感できないもの。ー映画『一礼して、キス』舞台挨拶

11月12日(日)、なんばパークスシネマにて、映画『一礼して、キス』の舞台挨拶が行われ、主演の池田エライザさん、中尾暢樹さん、そして松尾太陽さんが登壇した。


左から中尾暢樹さん、池田エライザさん、松尾太陽さん

恋を知らずに、相手を傷つけるほど愛してしまう曜太(中尾暢樹)。愛を痛いほど感じて、愛を痛いほど感じて相手に応えてしまう杏(池田エライザ)。不器用な曜太の杏への想いは、道着男子たちの登場でさらに波乱の予感。果たして二人の行方は?
本作は、コミック累計100万部突破の大人気恋愛漫画『一礼して、キス』を完全映画化した作品である。(公式サイトより)


三人が舞台に登壇すると、会場全体から拍手と歓声がきこえた。観客の多くが女性で、出演者の名前を叫び声援を送る方も。映画にちなんで、それぞれ一礼をして挨拶をし、舞台挨拶が始まった。

大阪での舞台挨拶ということで、池田さんの呼びかけで観客が大阪府出身の松尾さんへ「おかえり〜」と言うシーンや、松尾さんの「タカシやで!」と言う口上から、池田さん、中尾さんも「エライザやで!」「俺やで!」、そして松尾さんから「タカシやで!」と言う「やで!」三連発も見受けられ、初めから出演者三人の仲の良さが伺えた。

本作の撮影期間はたったの11日間で、本当にタイトなスケジュールの中撮ったため、作品に対し観た人がどのような感想を持つのかいまだに想像が付かないという池田さん。初日を迎え、改めて皆さんの声を聞きたいです、と語った。

中尾さんは、今作の恋愛を「綺麗な恋愛ではなくて、みる人から見たら共感できない部分もたくさんあるだろうし。でも恋愛って共感できないものだと思ってて、その人が実際に体験して感じ取らないと。恋愛ってそういうところを含めていいんだなっていうのを思い出したり、また恋愛したくなったなって思ってくれたら嬉しいと思います。」と語った。また、三神のダメなところを聞かれ、「不器用なところが一番ダメ(笑)」と答えた。そこへ、池田さんから「劇中の三神はすぐさわる!」とツッコミも入り、「あれはギリギリセクハラです!(笑)」と語り笑いを誘った。

お互いの最初の印象との差は?と聞かれた三人。
中尾さんと池田さんは役についての話などを初対面ででき、練習などを通してもお互いに真面目だなと思ったという。
また、池田さんは雑誌モデルをする中で松尾さん属する「超特急」のメンバーと交流があり、振り切ったステージングをするグループだという印象だったと言う。しかし、実際会った時は穏やかな方なんだなと思ったと語った。

松尾さんは撮影期間が全部で2日ほどしかいれなかったと言う。しかし、その中では緊張することがなく、この現場じゃ無いと(松尾さん演じる)由木直潔という役で自然体な感じが出てこなかったんじゃ無いかと思うと語った。

最後に、また違った新たな青春映画を楽しんでほしいと松尾さん。
池田さんは、「これからどんな映画に出ても、初めての主演はこの作品で、と言うことになるので、その映画に対して愛情を持ち続けていたいとすごく思います。だからこの作品を見に来ているお客様にありがとうと伝えたかったので、今日は『一礼して、キス』でドキドキしてください!」と語り、締めくくった。

退壇の際にも三人で「タカシやで!」ポーズをし、終始三人の仲の良さが伺える暖かい舞台挨拶となった。(まゆ)


一礼して、キス』は11月11日より公開。
関西では、T・ジョイ京都、なんばパークスシネマ、MOVUX八尾、109シネマズ大阪エキスポシティ、109シネマズHAT神戸にて上映中。


作品情報
一礼して、キス
恋を知らずに、相手を傷つけるほど愛してしまう曜太。愛を痛いほど感じて、相手に応えてしまう杏。不器用な曜太の杏への想いは、胴着男子のイケメンたちの登場で、さらに大混乱!?
中学からの6年間を弓道に捧げてきた、岸本杏(あん)。弓道部の部長は務めているものの、結局、満足のいく結果も出せないまま、高校三年生で挑んだ夏の大会が終わってしまう。次期部長は、後輩の三神曜太(ようた)。普段から、ほとんど練習もしないのに、入部した当初から、天才ぶりを見せつけ、大会でもいとも簡単に優勝してしまった三神に複雑な思いを抱える杏。そして、杏はついに引退を決意し、三神に部長の任を引き継ぐことに。だが、それを知った三神は、杏に“あるお願い”をしてきて…!?「俺は先輩の事、ずっと見てましたよ…。」三神の一途な愛がさく裂…。二人は無事、結ばれるのか?(公式サイトより)


『一礼して、キス』予告編


profile

池田エライザ:1996年4月16日生まれ。福岡県出身。モデルとして活躍し、女優としては2011年『高校デビュー』で映画初出演。2015年『みんな!エスパーだよ!』のヒロインに抜擢され、以降女優業が急増。主な出演作に「JKは雪女」(15・MBS)、「SHIBUYA零丁目」(16・CX)、『オオカミ少女と黒王子』(16)、「ホクサイと飯さえあれば」(17・MBS)、『ReLIFE リライフ』(17)、『トリガール!』(17)、『伊藤くん A to E』(18公開予定)がある。

中尾暢樹:1996年11月27日生まれ。埼玉県出身。2014年芸能活動をスタート。2016年2月放送開始「動物戦隊ジュウオウジャー」にて、主演のジュウオウイーグル/風切大和を演じ、一躍、注目を浴びる。主な出演作に、「人は見た目が100パーセント」(17・CX)、「あいの結婚相談所」(17・テレビ朝日)がある。

松尾太陽:1996年9月23日生まれ、大阪府出身。2010年、『大奥』(金子文紀監督)に出演して芸能界デビュー。11年に結成されたメインダンサー&バックボーカルグループ「超特急」のバックボーカル・タカシとしても活動し、他のメンバーとともに15年の映画『サイドライン』(福山桜子監督)で主演を果たす。松尾太陽名義で出演した作品に映画『一週間フレンズ。』(17/村上正典監督)、連続ドラマ「花にけだもの」(dTV・FOD)などがある。

(公式サイトより)