「二階堂ふみと出会ってしまった」映画『リバーズ・エッジ』大阪先行上映会

2月12日に大阪・TOHOシネマズ梅田にて、映画『リバーズ・エッジ』(16日公開)先行上映会が行われた。上映前の舞台挨拶に主演・若草ハルナ役の二階堂ふみ、山田一郎役の吉沢亮、行定勲監督が登壇した。

二階堂は「いよいよという気持ち。企画が立ち上がったのが17歳の時なので、6年半かかった。少し寂しい気もするが、自分の中でも特別な作品になったので早く観ていただきたい」と挨拶。吉沢は「普遍的なテーマだが、今の日本映画にはあまりないと思う。どの世代にも刺さるものがあるので、色んな層の方に観てほしい」と思いを語った。

本作は岡崎京子の同名漫画が原作。二階堂自ら「一緒にやりませんか?」と監督に声をかけ、その熱意から映画化が実現した。行定監督は「僕らの世代からすると伝説の漫画なのでプレッシャーだった。でも二階堂ふみと出会ってしまったから覚悟を決めた。とにかく若い人たちに何かを残したいという気持ち」と話した。

映画の舞台は90年代だが、役を演じる上で共感できない部分はほとんどなかったという。二階堂は「一過性の気持ちや精神状態に置かれることはどの世代の人にもあること。その時感じていたことを思い出したり、逆に今の自分を感じることもあった」と述べ、吉沢も「若い頃特有のどう消化していいか分からないエネルギーがすごく漂っている。その発散の仕方は違うが、気持ちは一緒だと思う」と続けた。

これに対して、監督は「本人なのか本人じゃないのか綯い交ぜにしたかった。二階堂ふみの本質的なものや吉沢亮の断片のようなものが、90年代に描かれた漫画に憑依して、そこに存在を残してもらえればという思いだった」と明かした。

映画『リバーズ・エッジ』は2018年2月16日より、大阪・TOHOシネマズ梅田ほかにて公開される。

『リバーズ・エッジ』公式サイト|http://movie-riversedge.jp/

映画チア部

神戸・元町映画館を拠点に関西のミニシアターの魅力を伝えるべく結成された、学生による学生のための映画宣伝隊。