元町映画館×映画チア部コラボ企画!「20歳までに観とかなあかん映画選(本気)」!!

今年5月に実施された京阪神7館のミニシアターによる学生に向けたキャンペーン「え~がな500」が11月に帰ってきます!


●え~がな500とは?●

学生さん限定で映画を500円で観ることができるキャンペーンです。2016年から、5月と11月の合計2か月間、関西のミニシアター7館でご利用いただけます。ご利用条件をよくお読みになってどんどんご利用ください! え~がな500公式サイト


500円で映画が観られるのはうれしい!でも何を観ればいいのか分からない・・・そんな人もいるのではないでしょうか?


そんなあなたに向けた元町映画館と映画チア部によるコラボ特集上映「20歳までに観とかなあかん映画選(本気)」が、10月29日(土)~11月4日(金)の1週間限定で開催します!11月に先駆けてこの特集上映の作品はえ~がな500が利用できます。


この特集上映では、タイトル通り「これは20歳までに観とかなあかん!」と元町映画館スタッフと映画チア部が考える4作品をセレクトしました!20歳までに観とかなあかん映画とは?元町映画館の林支配人が今回の特集上映への想いを綴ってくれました。


映画というのは、自分を映す鏡だと思う。どんな台詞に心を掴まれ、どんな場面に涙を流し、どんな人生に胸を躍らせるのか。暗闇のなかでスクリーンとじっと向き合う時間、それは自分自身を発見してゆく時間なのだ。映画も音楽も小説も、そのためにこの世にある。


そして10代はそういったものと対峙したときに、アタマよりも感情や感覚でまず受け止め、それが持つ社会的価値や評価などとは完全に無関係に夢中になることができる。これは“映画と築けるもっとも幸福な関係”であり、社会の人(=大人)になるにつれ失われてゆく能力である。夢中になったもの、憧れたもの、愛してやまないもの。そんなものたちで、私たちはできている。


この特集で出会った映画が、誰かの人生の一部となることを願って。

(元町映画館支配人 林未来)



・・・どうですかこの林さんの想い!映画を愛する皆さんの気持ちを代弁していると言っても過言ではないかと思います。


そして、そんな想いを胸にそれぞれが選んだラインナップがこちらになります。


元町映画館スタッフ齊藤さんセレクト

『天然コケッコー』(35mmフィルム上映)

2007年/日本/121分

監督:山下敦弘

出演:夏帆 岡田将生 柳英理沙 藤村聖子 夏川結衣 佐藤浩市

(c)2007 「天然コケッコー」製作委員会

《ストーリー》

中学2年生の右田そよが通っているのは、生徒がたった6人しかいない田舎の分校。ある日そこに、東京からの転校生・大沢広海がやって来る。クールでとっつきにくい雰囲気の大沢に、そよは次第に恋心を抱き始め…。淡い初恋と成長を爽やかに描いた青春映画。

《セレクト理由》

『天然コケッコー』は出会いの物語である。東京からの転校生との出会いは、知らない価値観との出会いであり、知らない感情との出会いである。そしてそれは知らない自分との出会いでもある。しかし、この作品が僕を引きつけるのはむしろ「別れ」にある。出会いによって運命づけられる、潜在的な別れである。この映画を観ると、今という時間がいっそう愛おしくなるはずだ。彼らと年代が近いうちに観ていただきたい。


元町映画館スタッフ林さんセレクト

『台風クラブ』(35mmフィルム上映)

 1985年/日本/115分

 監督:相米慎二

 出演:三上祐一 紅林茂 松永敏行 工藤夕貴 大西結花

(C)AID JAPAN

《ストーリー》

私立中学校のプールに夜、5人の生徒たちが泳ぎにやってくる。彼女たちは先に来ていた男子生徒に気づき、イタズラをするが度が過ぎてしまい…。台風の接近とともに言いようのない感情の高ぶりを見せ騒乱状態に陥る中学生たちを瑞々しく描き出した青春映画。

《セレクト理由》

「あー、台風こないかなぁ」。いつでも空はどんより曇っていて、すべてを吹っ飛ばして洗い流す台風の到来を心待ちにしている―。これこそが青春の本質!これ以上青春を的確にあらわす台詞を私は知らない。いつ観たって生々しい青春の姿に驚かされるけど、絶対に最初の1回は10代のうちに観てほしい。生と性と死がこんなにも近い、これが私の青春の姿だって思えるあいだに。


映画チア部(こ)セレクト

『シティ・オブ・ゴッド』(35mmフィルム上映)

2002年/ブラジル/130分

監督:フェルナンド・メイレレス

出演:アレシャンドレ・ホドリゲス レアンドロ・フィルミノ・ダ・オーラ ドゥグラス・シゥヴァ

© O2 Filmes curtos Ltda. and Hank Levine film GmbH 2002.

《ストーリー》

1960年代のブラジル、リオ・デ・ジャネイロ。銃による強盗や殺人が絶え間なく続いていた貧民街“シティ・オブ・ゴッド”を舞台に、3人組の少年ギャングの半生を描く。主要人物のほとんどは、舞台となった街の近隣に住むアマチュア俳優たちが演じている。

《セレクト理由》

本作を初めて観たのは確か高1でした。それまで全く知らなかったブラジルの一面はあまりにも衝撃的でした。しかし、それ以上に心を鷲掴みにされたのは、本来なら悲惨としか言いようのないファヴェーラの人々の日常がとても刺激的に、カラッと明るく描かれていたことです。家や学校などの狭い世界しか知らない10代に、自分が想像もし得ないような世界や価値観を与えてくれるこの映画は、なんとしても20歳までに観とかなあきません!


映画チア部(ゆへ)セレクト

『トゥルー・ロマンス ディレクターズ・カット版』

1993年/アメリカ/121分

監督:トニー・スコット

出演:クリスチャン・スレイタ― パトリシア・アークエット デニス・ホッパー ヴァル・キルマー 

   ゲイリー・オールドマン ブラッド・ピット クリストファー・ウォーケン サミュエル・L・ジャクソン

©1993 True Romance Production, All Rights reserved.

《ストーリー》

クラレンスは、勤め先の上司が差しむけたコールガールのアラバマと瞬く間に恋に落ち、結婚する。しかし、クラレンスはアラバマの元ヒモを成りゆきで殺してしまい..。マフィアと警察から追われるカップルの破滅的な愛と逃避行を描いたバイオレンス&ロマンス。

《セレクト理由》

周りを巻き込み、自分勝手な2人に「いったい何を考えてるんだ!?」と思うことの数々です。しかしそういった気持ちとは裏腹に、2人に逃げきってほしいと思ってしまったりもします。逃げる2人が「ロマンス」といういわば幻想的なもの、追手はどちらかと言えば現実的なものを表現しているように思えてしまうから、どこか2人を応援してしまうのかもしれない。そしてそんな2人に心から共感できるのは若い間だけだと思います。


特集上映に合わせて展示企画「10代への思いを叫べ!」を実施中。あなたが考える20歳までに観とかなあかん映画、20歳までにしとくべきことなど、あなたの10代への思いをぶつけてください!アンケートはこちらから➡★


また、10/30(日)夜には「え~がな500」参加館の支配人の皆さまと映画チア部による「20歳までに観とかなあかん映画ってなんだ!?」をテーマにしたトークショーを開催!詳細はコチラから➡★


え~がな500のキックオフイベントでもある本特集上映、ぜひとも多くの皆さんにご覧いただきたいです!10代はもちろん、20歳以上のあなたにも!!


特集上映「20歳までに観とかなあかん映画選(本気)」

上映期間:10/29(土)~11/4(金)1週間限定・え~がな500対象

場所:元町映画館

上映作品:『天然コケッコー』『台風クラブ』『シティ・オブ・ゴッド』『トゥルー・ロマンス』

(こ)

映画チア部

神戸・元町映画館を拠点に関西のミニシアターの魅力を伝えるべく結成された、学生による学生のための映画宣伝隊。