被害者、加害者、傍観者―映画『傷だらけの悪魔』出演者舞台挨拶
2月11日。大阪・なんばパークスシネマにて、映画『傷だらけの悪魔』の舞台挨拶が行われました。舞台挨拶には、足立梨花さんをはじめ藤田富さん・江野沢愛美さん・加弥乃さん・NANAさんと俳優やモデル、歌手など様々なフィールドで活躍されている5名が登壇されました。
本作は若者を中心に大人気のコミック・ノベルアプリ「comico」にて連載中のコミックを実写化した作品。足立梨花さん演じる高校生・葛西舞が転校先のクラスで中学時代の友達に出会ってしまったことによりいじめを受け、高校生同士の激しい戦いが繰り広げられるというストーリー。
あらかじめ用意された平台に5人揃って小さく並び、まずは一人ずつ自己紹介。「大阪の皆さんこんにちは!!」というお揃いのあいさつに始まり、舞台挨拶の前日にはみんなでUSJに行ったという話題などで早速盛り上がりました。会話の内容や和気あいあいとしたその様子から、映画で観た殺伐とした空気はまるで感じられず、観客一同を安心させました。
そんなお互いの中の良さが窺えたものの、撮影時の現場の空気はとても居心地の悪いものだったそうです。
足立さんは撮影中、共演者とは挨拶以外の会話をしないという徹底した役作りに励んだのだとか。「孤独が本当にしんどかった」と語っています。また、それ以外にも墨汁をかぶりしばらく落ちなかったことや、ペンキを塗られたことなど、撮影中の苦労を明かしました。
一方、リストカットや口の中に指を押し込むシーンなど「引き受けるべきかどうか、すごく悩むシーンが多かった」と江野沢さん。加弥乃さんも「いじめをする役が苦しく泣いてしまうこともあった」とそれぞれの苦悩を告白しました。
足立さんは「自分にはない、苦しいことを突っぱねる強さを持っている子だし、周りの子たちが、それぞれ自分(のキャラクター)を演じていること客観的に見ることができる」と主人公・舞を演じた感想を語り、最後には「もし自分が傍観者になっていると、この映画を見て気づくことができたのであれば、少しでも変えていってほしいと」締めくくりました。
今、学校にあって当たり前のような扱いになってしまった“いじめ”
誰が加害者で、誰が被害者で、誰が傍観者なのか。
その真実を、劇場で確認してみてはいかがでしょうか?(おけぴ)
『傷だらけの悪魔』予告編
作品情報■『傷だらけの悪魔』(公式サイト:http://kizuaku.jp/)
私はこれまで、そこそこうまく生きてきた。そこそこかわいい顔、そこそこの家庭環境、そこそこの存在感。新しい学校でも決してはみ出さず、浮かないように溶け込もう。
そんな私のそこそこの人生は、クソ女の復讐パンチで一瞬にして壊れた。
なになに?どーゆーこと?何してくれちゃってんの、マジで???
累計ダウンロード数2000万を超えるコミック・ノベルアプリ「comico」にて連載中、ティーンから圧倒的な支持を受ける澄川ボルボックス原作のコミックが、魅力的なキャストで衝撃の映画化。
明るく楽しい学園生活の裏で繰り広げられる、”フツー”の女子高生たちの壮絶な戦いを、ポップで斬新な映像美によって切り裂いていく。(公式サイトより)
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